新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL

概要

『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』（しんきどうせんきガンダムウイング エンドレスデュエル）は、1996年3月29日にバンダイから発売されたスーパーファミコン用の2D対戦型格闘ゲームです。このゲームは、1995年から1996年まで放送されたテレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』をテーマにしたもので、モビルスーツ同士の白熱した1対1のバトルを繰り広げます。アニメの最終回の日にリリースされたこの作品は、ファンにとって特別な意味を持つものとなりました。

本作の開発はナツメにより行われ、プロデューサーは後にPlayStation向けソフト『ガンダムバトルアサルト』を手掛けた牛村憲彦が担当しました。また、企画にはスーパーファミコンのゲーム『ザ・ニンジャウォーリアーズアゲイン』で知られる谷口俊一が関わり、音楽は『奇々怪界-月夜草子』での実績を持つ岩月博之と大橋春男が担当しています。

『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』は、ナツメが手掛けた初のガンダムシリーズのゲームであり、後のPlayStation向けソフト『ガンダム・ザ・バトルマスター』と比較すると、当時の格闘ゲームとしては非常に多彩な操作方法が導入されています。

ゲームシステム

競技が 8方向のレバーと4つのボタンを使用して行われる通常の2D格闘ゲームのスタイルを採用しています。ボタンは弱攻撃と強攻撃、ビームサーベルなどの武器攻撃用の弱/強に分かれています。また、近距離攻撃時には前後の方向と通常攻撃ボタンを押すことで投げ技が可能で、一部モビルスーツは空中投げも行えます。

特殊な操作

• - ブーストジャンプ: 地上でレバーの左右以外の方向に入力し、2つのボタンを同時に押すことでハイジャンプが発動します。空中では、下方向以外の4方向で同様の操作が可能です。
• - ガードダッシュ: 前方にレバーを入力し、同時に2つのボタンを押すことで立ちガードをしながら前進できます。
• - ガードバックステップ: 後方にレバーを少し引くことで、ガードしながら後ろにステップ移動が可能です。

ジェネレーター出力ゲージ

ゲームではエネルギーゲージの下に配置された最大300のジェネレーター出力ゲージがあり、攻撃や防御などのアクションによって蓄積されます。このゲージを消費することで以下の行動が行えます：

• - バルカン: 距離を取った状態で攻撃ボタンを押すことで、少量のゲージを使ったバルカン攻撃が行えます。
• - 強必殺技: 強攻撃ボタンを押すことで、通常よりも強い必殺技が発動します。
• - メガ必殺技: 各モビルスーツが持つパワフルな必殺技です。

ステージとキャラクター

ステージには、コロニー内部や航空母艦、砂漠のフィールドなどバリエーション豊かに設定されています。また、登場キャラクターはウイングガンダムやデスサイズ、ヘビーアームズといったお馴染みのモビルスーツが揃っており、それぞれに独自のメガ必殺技が用意されています。

評価

このゲームは、ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューで合計23点（満40点）を獲得し、更に『ファミリーコンピュータMagazine』の読者評価でも22.9点という良い評価を得ています。

まとめ

『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』は、アニメの魅力を格闘ゲームの形で再現し、プレイヤーに多彩な操作方法と個性的なキャラクターで楽しませてくれる名作です。ファンにとって必見の作品となることでしょう。

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